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音楽講座

4年前ごろから「Dr.Kの温室」と題して音楽学者の先生と音楽講座を企画しています。

 

日頃は専門家しか聴かないような曲も、Dr.Kの解説で作曲家の人となり、作曲された経緯や時代を聞いてから演奏すると、感覚だけでない、知的刺激に満ちて聴き方ができます。

学者さんも演奏家も自分の専門分野を突き詰めるのは得意ですが、それが一般の方には「難しい」と言われ、大きな溝があることがずっとジレンマでした。

Dr.Kこと近藤先生は大学で教鞭をとり、日頃は山のような音源や資料を解読する学者さんですが、彼の豊富な情報と知識は説得力があり、何よりも一般の人にもわかりやすく、興味をひくお話が魅力。音楽美学の池上彰か、林修先生か??

 

本当に面白い専門性は日常の歴史にもリンクし、いろんな世界へつながっていきます。音楽は元々はリベラルアーツとして、数学、医学、天文学とつながる学問であり、時代が下っても絵画、詩、文学、政治、歴史とつながっていきます。

今回は年始早々、重厚なボードレールの「沈思」の詩がテーマ。同じ詩にドビュッシー、ヴィエルネ、クラースという作曲家がどう挑んだか聴き比べ。作曲家がどのように詩の世界に取り組んだか、どのような音楽技法を施したか、対比によって浮き上がるものがあります。

 

ホールの方が様子をリポートしてくださいました。

 

http://yoshuhall.jugem.jp/?eid=180