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阪急フランスフェア2020

コロナ感染拡大を受けて、フェア開催2週間前にフランス人出店者はほぼ全員が来日を中止。共演予定だったフランス人歌手Anneもキャンセル。急遽、このたまぴあで声楽レッスンもお願いしている宮下咲恵さんに共演依頼しました。

 

フェア期間中の5日間、各日2ステージ。

 

フェアが始まる前は「これが終わる頃には春が来るだろう」と思っていたのに、フェア中に「大阪ー兵庫間の往来自粛」、フェア最終日に「オリンピック延期決定」…混迷を極める日々。音楽家仲間の仕事はどんどん減り、演奏会は次々延期決定。

 

そんな鬱々とした中、楽しく夢のような空間を催してくださった阪急百貨店さん。毎年ものすごい人出ですが、さすがに今年は7割の人出だそうで…って、7割も!?

 

感染者を出してしまう恐れもある中の苦渋の敢行と思われます。決して儲け主義の開店ではなく、人々の期待と使命を背負った開催だと分かる、素晴らしい売り場です。

 

従業員だけで何百人?そしてさらにそれを支える従業員(清掃員、社員食堂や管理スタッフ…)。近辺には少なからず住人もおり、公園を散歩するように売り場を周っておられると思しき方も多数。ここは単に商業施設ではなく、公共の場だと感じました。非常時でもおろそかに閉店にできないのでしょう。

 

 

フランスフェアだけでなく、各売り場では美味しいもの、楽しいもの、美しいものがいっぱいで、コロナ禍や休校措置、感染の畏れなどのもやもやをすっかり吹き飛ばし、心に栄養をもらえました。音楽でその一端を担えたことは光栄です。

 

「美しい」と感じる心は、苦境やストレスを癒してエネルギーを与えてくれます。

どんな時も心に音楽や感動を見つけましょう!

 

《阪急フランスフェア2020 オペラライブ》