卒業以来お世話になっている「京都フランス歌曲協会」が設立30周年を迎えます。私自身も初期のどさくさに紛れて入れていただいて、28年、勉強させていただいています。営利目的ではなく、勉強会やコンサート、講習会を企画し、フランス歌曲の研鑽と普及に努める団体です。
声楽というと一般的にはオペラ、合唱が愛好者が多く、イタリア、ドイツ音楽が主流で、フランスはその語学やセンスの特殊性で愛好者人口はごく少ないのが残念です。でもまぁ、それを「別に大勢に好かれなくてもいいわ」という高楊枝なのもフランス音楽の特徴。
学生時代にガツガツ練習して「音楽を極めるとはどういうことなんだろう」と迷っていたときに出会ったフランス歌曲に開眼。自由で、色彩や美しさに溢れて、かつ「誰かに認められなくても私はこれが好き」と飄々とした世界に「好きなことをやっていいんだ」と気付かされて、以降30年勉強しています。
ジャンルや時代など気にせず、「私はこれが好き！」という何かに出会えるのは幸運なことですね！！
