2025年もどうぞよろしくお願いいたします🎍✨
お節も作らず、初詣もせず...お正月らしいことは何もしないのですが、天満教会の元旦礼拝のオルガン奏楽と新春能が恒例の初詣です。洋の東西問わず、新しい年を迎え、豊穣を祈る儀式で心身とも改まります。
新年早々、「譜めくりの仕事」2本。素晴らしい演奏者と華やかな企画に惹かれてお受けしましたが、かなり疲労困憊💦
ピアニストの楽譜をめくるだけ、と思われますが、実はすごく神経を張り詰めますし、体力的にも重労働。2時間の演奏中、楽譜を絶対見落とせません。速い曲だと戦々恐々。めくるタイミングは速すぎても遅すぎてもダメ。手が乾いていると紙を扱いにくい、リピートする曲は数ページ戻ることも。演奏者がミスしたならともかく、「譜めくりが失敗したせいで演奏が止まった」なんてことは絶対起こってはなりません。
さらに、絶対に目立ってはいけません。舞台に乗っていてもあくまでも裏方。演奏者の視界に入らないよう、気配も消します。そう、ミッションニンジャ🥷
昔、「譜めくりの女」という映画がありました。演奏者にとって楽譜は命綱。そしてそれを握るのが譜めくリスト。映画ではピアニストに復讐をしたい女が、徐々に信頼を勝ち取り、譜めくりに任命され、最後に本番前に裏切り精神的に痛めつけた上、コンサートに現れない、という仕打ちのストーリー。
演奏者は舞台上で華やかな演奏と裏腹に、内面は戦場…緊張や音楽との葛藤で精神がすり減りますが、そこで命綱である楽譜を譜めくりに任せるのは私個人的には嫌で、できるだけ楽譜をコンパクトにまとめたり、現在はタブレットと譜めくりペダルで快適です。
今回のピアニストは百戦錬磨のプロ。演奏の圧倒的なを間近で感じられて大変勉強になりました。…でも視力と足腰が限界😂こんな長時間の譜めくりはもう一生しないかも。いい経験になりました。